長野、飯田線にて
2006年 08月 25日
行きは、電車の揺れに微睡んでいた。
ふと気が付くと、両側を緑に囲まれた駅。
何処に迷い込んだのかと思い、不安がよぎった。
西日は暖かく車内を照らし、草木は匂うように鮮やかに映える。
わずか数人の乗客は立ち上がり、めいめいに外の景色を興味深げに眺めていた。
迷いの森と、眼下の壮大な河。
遠野の夢へ、今。
帰りは、飯田駅より高校生が詰め乗る。
若々しくせわしない視線の行き交いは昔を呼び起こし、気を落ち着かなくさせる。
やがて駅を継ぐに従い、一人一人と減ってゆく。
代わりに夕闇が忍び寄り、壮大な姿は身を潜める。
黄昏時の伊那小沢駅、携帯電話の電波も途切れる深山幽谷、ざわめく森に灯りが二つ。
公衆電話は静かに光る。
夜闇を走る飯田線。乗り込む疲れた女性のシャツには"REALITY"のプリント。
水窪-みさくぼ-駅では、祭りが始まろうとしている。
ふと気が付くと、両側を緑に囲まれた駅。
何処に迷い込んだのかと思い、不安がよぎった。
西日は暖かく車内を照らし、草木は匂うように鮮やかに映える。
わずか数人の乗客は立ち上がり、めいめいに外の景色を興味深げに眺めていた。
迷いの森と、眼下の壮大な河。
遠野の夢へ、今。
帰りは、飯田駅より高校生が詰め乗る。
若々しくせわしない視線の行き交いは昔を呼び起こし、気を落ち着かなくさせる。
やがて駅を継ぐに従い、一人一人と減ってゆく。
代わりに夕闇が忍び寄り、壮大な姿は身を潜める。
黄昏時の伊那小沢駅、携帯電話の電波も途切れる深山幽谷、ざわめく森に灯りが二つ。
公衆電話は静かに光る。
夜闇を走る飯田線。乗り込む疲れた女性のシャツには"REALITY"のプリント。
水窪-みさくぼ-駅では、祭りが始まろうとしている。
by murkhasya-garva
| 2006-08-25 20:14
| ほぼ日記