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by murkhasya-garva
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スター・トレック

『スター・トレック』(2009)
正直『スターウォーズ』シリーズは欠かさず観ていても、『スタートレック』シリーズになるとぼく同様観てない人は多いんじゃないか。後者は映画ではなく、ドラマ中心だったはず。何も知らずに見に行きました。

スター・トレック_b0068787_2233480.jpgジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)の父は突然現れた大型船の攻撃を受け、宇宙に散った。その22年後、カークは惑星連邦艦隊に志願する。しかし問題児扱いされていた彼は、緊急出動命令に当たってリーダーに選ばれなかった。なんとか友人のボーンズの助けでUSSエンタープライズに乗船することができるが・・・




しかし実はこの日、『インスタント沼』を見るつもりだった。それなのに、京都シネマの駐輪場はシャッターが下りていてバイクが置けない。ウロウロしてたら時間がなくなってきたので仕方なく…という流れで観たので前半は軽く不機嫌だった。特に前半は何だか濃い顔の登場人物が出てくるわ、なかなかスカッとしない内容だわで正直言ってもう何じゃコレ状態でアクビしまくりの退屈しまくり。でも観終わったらそんなことすっかり忘れてスッキリ顔だったのをよく覚えている。

どこかのサイトで「『スタートレック』は『スターウォーズ』と違い、ドンパチがメインじゃないのに今回それが前面に出ているのが残念」とか言っていた。あくまで「探検記」というのが本シリーズのスタンスらしい。なんだかストイックな感じで好感が持てる。本作は実際にドンパチやっているとは言え、ただ1人の英雄的な行動によって全てが上手くいくみたいなご都合主義ではなく、クルー全員の協力が大切なんだ!というのが押し出されていて良いよなあ、と。

映画化となると、大抵は元の作品に輪をかけて世界観がデカくなり、誰それの陰謀だなんて話がぶちあげられることが多い。それに対し、本作はちゃんと一定の規模で話が終始している。未知の敵の出現→撃退に至るまで、ほとんど破綻がない。筋がしっかりしているから、彼らが何をしているかも分かりやすい。登場人物がコロコロ死んだって、観ている方は“ついていける”のである。ここってけっこう大事だ。
ただ、そう考えても登場人物(特にカーク)の俗っぽさは地に足付きすぎていてちょっと鼻に付く。実は彼らの「人間臭さ」も作品のテーマを支えていたりするんだけど。

あと、本作はシリーズとは別ものとされているらしいが、それを解消させるため採用されているのが“並行世界”、パラレルワールドという設定。別の選択をした場合、展開される別の世界。近頃はこのネタも色んな作品で使われていて珍しくも何ともないのだけど、本作では分岐した世界同士もうまく絡めている。少し考えればすんなり納得できる程度で、観る方にストレスがそんなにかからないのも良い。

ドラマシリーズ未見の方でも十分楽しめる作品。ドンパチやパニックシーンがそんなに多くない分、そういう場面では意外に迫力があったりしてドキドキできます。
by murkhasya-garva | 2009-07-05 02:36 | 映画