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by murkhasya-garva
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今日の日記

短冊に「パトロンがほしい」と書いたら引かれた。

変なトラックバックが幾つか入っててちょっとうざかった。
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by murkhasya-garva | 2005-06-30 02:13 | ほぼ日記

惑星ソラリス

「惑星ソラリス」
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どういうきっかけでタルコフスキーを知ったのかはもう覚えていないけど、この作品はかなり有名だという話は聞いていた。
最近で言えば、ジョージ朝倉の「平凡ポンチ」でヒロイン?の鰐淵ミカの母が残したミニシアターが、タルコフスキーをリスペクトして「ソラリス」と名づけられたとか何とか・・・。ストーリーも面白い(破天荒ともいう)が、相当な量のマイナー映画の情報が盛り込まれそうになっている。

話がそれそうになった。
リメイク版の「ソラリス」は本作品と比べると劣るとよく言われるが、仕方ないんじゃないか。
テーマを限定してしまっているのがひとつの原因だと思うが。技術云々はよく分からないが、世代的な好みも異なるだろうし。

前回も書いたけど、ソダーバーグ監督の「ソラリス」はいわゆるラブストーリーだったのに対して、タルコフスキーは、人間存在や人生哲学をテーマに作っているような気がした。
というのも、初めから霧のかかったどことも分からない草むらの中に一人の男が立ち尽くし、また一方では彼の故郷と思しき家での回想が流れ、そして果てにはまた別の男がタクシーに乗り、いつまでも流れをとどめることのないハイウェイを延々と走り続ける。(ハイウェイは東京で撮っているそうだ) (*ハイウェイ=首都高か・・・)
ここまでの時間が結構長い。恥ずかしながら私途中で意識飛んでしまいましたが、このシーンは退屈というより何かを意図して作られたような気がしてならない。淡々と、淡々と映し出されているのが印象的だった。

本題でまず気づいたのは、BGMがほとんどないこと。だからこそ余計に登場人物の行動が際立って見える。後で書けたら書くが、BGMは一長一短だと思う。
それこそ初めは「ソラリス」とあまり違わない気がしていたけど、異なる点は幾つかあった。
たとえば・・・
・登場人物が終始淡々としている。好きも嫌いもさらっと表している。特にクリスなんて当然のように死んだはずの妻を受け入れ、寄り添ってやっている。
・役割がかなりはっきりしている。助言するスナウト、やな感じに機械的なサルトリウス、揺らし問いかけるハリー、考えるクリス、のように。
・けっこう皆語る。ハリーが現れたことで全体が混乱し始める。地が出るというのか、それでめいめいに問い、そして答え、語る。ここで”愛”は、他の価値観と等価値になる。ハリーはクリスのそれを「良心」とも言う。「良心に従っている」と。

肝心のソラリスは、絶えず様々な方向からうねりさざめく海で表されていた。ひとつの意思体と言うより、「こころ」、もしくは人の心を映し出す鏡のような印象を受ける。

テーマが広く、深いから「ソラリス」よりも高い評価を受けるのだろうか。
考える余地を与えてくれる分だけ印象深さもひとしおだった。
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by murkhasya-garva | 2005-06-30 01:54 | 映画
「惑星ソラリス」

有名すぎるタルコフスキーの作品。そもそも何でこんなの観たいと思ったかというのは理由がある。今でも説明できる。説明させてくれ。

19の浪人の頃、市の図書館で本を漁っていた。勉強もせずに。
そこでふと目に入ったのが「完全な真空」という奇妙なタイトルの本。
架空の書物の書評集、という不思議な内容にひかれ、そのまま、その構想の深さに魅了されると同時に、書物の底知れない可能性がぽっかりと口を開いているような感覚に襲われ、食い付くように読んでしまった。
この架空の書物が本当にあったら…と思う一方で、こんなとんでもない本を書いた作家の作品をもっと読みたくなっていた。

それから1年後に「ソラリス」という映画をやるという。スティーヴン・ソダーバーグを監督に、スタニスワフ・レム原作作品を映画化するといういうじゃないか(当時はタルコフスキーの存在すら知らなかった)。いてもたってもいられなくて観に行った。
内容は愛が主題の、いわゆる「大人の」ラブストーリー。それでもその世界観がとても独特で引き込まれてしまった。
宇宙の片隅で、知性を持つ海によって過去に失った妻を具現化させられてしまう。
再び現れた妻にとまどいながらも、過去に残した後悔の記憶をやり直そうと試みるクリスの行動が哀しくも美しい。時折現れる惑星ソラリスの意思があるように色を変え蠢く様子は、恐ろしさではなく表現しがたいほどの深遠さや不思議さを僕の記憶に残した。
けど正直登場人物の心情は、自分が幼かったのだろうか、よく理解できなかった。

そして今回、オールナイトは「タルコフスキーナイト」と銘打ってやるという。
「惑星ソラリス」「ストーカー」「ローラーとバイオリン」の3本立て。
行って良かった。行くだけの価値はあった。
その内容は…つづく。いいかげん眠いよ。
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by murkhasya-garva | 2005-06-28 05:52 | 映画
「コーヒー&シガレッツ」

b0068787_0483874.jpg最近気鋭のオダギリジョーが絶賛している。
しかもこのマイナー臭(そういうこと言うから…)。
アビエイターに出ていたケイト・ブランシェットも出演だそうな。
もう大いに気をそそられて先週日曜に行ってきました。

個人的趣味から言って大好き!という類の映画ではない。
エグいネタもやってない。実験的な性格を持っているわけでもない。無駄に頭を使わせるのでもない。奇を衒っているわけでもない。
それなのに観終わったあとの満足感が気持ちよく残り、思い出すたびに印象深くなっていく。

コーヒーとタバコを「舞台にした」ちょっとしたひとときが11本。
俳優、ストーリー、雰囲気がうまくかみ合っていて、観ていて無理なく笑え、いつの間にか穏やかな気分になっている。
一癖ある人間を演じたり、日常のちょっとした空間を作ったり、昔の映画を彷彿とさせたりと、それぞれが好ましい。

ケイト・ブランシェットを期待していたら「ルネ」に出ていたルネ・フレンチに思い切り目を引かれてしまった。プロフィールは…「謎のヴェールに包まれている」?? やってくれるな。
ケイト・ブランシェットはいとこの気も知らない能天気(?)な女優を好演。女優がさらに女優らしく振舞ってるよ。しかももう一人は…誰ですか。名前すら出てないよ。…え、二役。マジで。
「いとこ同士?」のくだりも面白い。スティーヴの最後のせりふ「ドジった…」は好き。
「幻覚」のビル・マーレイの間抜けっぷりも笑える。
そして何よりも、最後に本当に締めらしい締め方の「シャンパン」。タイトルのつけ方もいいが、2人の老人の台詞がいちいちシブい。最後まで丁寧に作られた良い作品だな~と思わせる魅力の一つでもある。
挿入歌もいい。初めに流れる「Louie Louie」なんて大好き。

後になればなるほど魅力を増す佳品。こりゃ絶賛されるわけだ。
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by murkhasya-garva | 2005-06-28 05:06 | 映画

ミニシアターのすゝめ

ほっといたらマイナーものしか観ないので、他の人に薦められた映画はできるだけ観るようにしてます。特にハートフルなんちゃらとかいうのは基本的に興味をそそってくれない。
んなのよりミニシアターに行って1人ほくそ笑んでいたほうがなんぼ性に合うか分からない。
上映期間が短いとあったら絶対に大事なものを見逃してしまいそうな気になる。
もうすっ飛んでいく。でもそんなに暇暇してるわけでもない、というのが悩みどころ。
一年間くらい何もしないで映画観て暮らしていたい。
一つのことをするのに、とかくこの世は忙しい。
来週あたりコーヒー&シガレッツを観に行けたらいいな。


シネマコンプレックスが最近乱立中なんだろうか。
これでミニシアターが軒並みつぶれたらどうするんだ。まったく。
京都でも東宝が二条駅に立てようとしている。
それにすでに、MOVIXが初のツインタワー!とか言って宣伝しているが。
…小型飛行機に突っ込まれてしまえ。
ミニシアターというのは「秘密基地」に似た魅力を持つ。通の行く店、という言葉に人が惹き付けられるようなもんだ。
シネコンは便利だけどどうも気に入らない。シネコンだけで出回っている映画を網羅できるのかって感じ。映画でも淘汰が起こっちゃうだろ!
「タナカヒロシのすべて」みたいなのが観れなくなるだろ!偏見かな。
とにかく今日はぼくはいたく憤慨している(つもり)です。
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by murkhasya-garva | 2005-06-05 00:41 | 映画

「コーラス」観た。

「コーラス」
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淡々と進むストーリーは、予定調和的に進んでしまうもんだから先が読めてしまう。
というか使い古されたネタのような気もする。
けどなぜか最後まで観るものを惹きつけて止まない力がある。
それは少年たちの歌声だろうか、暖かく少年たちを受け入れる教師の愛だろうか。

「やられたらやり返せ」。寄宿舎の厳しい環境で行き場を失った子どもたち。
失意の音楽家マチューと出会って音楽を知り、生き生きとしてくる。
子どもたちが変化するにつれて、学校全体も活気を伴うように見えた…。
マチューを信頼している子どもたちの愛に満ちた表情や、まっすぐな瞳がひしひしと何かを訴えてくる。

そして何よりも「学校一の問題児」モランジュがすばらしい。
憂いを含んだ表情から、天使が羽を広げるように美声が響き渡る。
合唱中に譜面台役をやっていた(笑)少年の眼もまたいい!あんな表情されたら泣くしかないでしょう。信頼しきっちゃってるよ。

ただ、マチューがハゲと冷やかされるだの「自分の音楽を歌わせる」だの、果てにはモランジュの母に想いを寄せるだの、いい年した教師が少し間抜けっぽかったけど、それでもいい。
彼は結局何の名声も求めず、子どもたちに光を与えた。「聖なる俗人」でいいじゃないか。

一つ一つの設定が、丁寧に映画全体にしっかりとはまって各場面を印象付ける。
安心して観ることができる逸品だった。これはぜひもう一回観たい。
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by murkhasya-garva | 2005-06-04 13:30 | 映画