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by murkhasya-garva
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<第五回京都映画祭>なみだ川

「なみだ川」(1967)
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京都映画祭、10月26日上映作品。今回上映された「怪談雪女郎」の藤村志保が、早とちりだが人情厚い女性を演じる。ゲストトークも行きたかったのですが、都合により行けず。つくづく残念です。




江戸の下町に住む姉妹、おしず(藤村志保)とおたか(若柳菊)。おたかは愛する男のもとに嫁ぎたいが、極道者の兄(戸浦六弘)がいることを気遣って嫁入りを諦めていた。妹を気遣うおしずは、何とか彼女を嫁がせようと自分が求婚されたと嘘をつくが…

改めて“女優特集”であることを意識させられた作品です。オープニングから藤村志保が出てくるのが楽しみでならない。妹と貞二郎の会話、そして姉のおしずが呼ばれて二階から降りてくる。「よっ、待ってました!」てなもんです。目のくりっとした健康的な美しさの彼女の姿がスクリーンに映えます。まさに女優・藤村志保のための映画。ストーリーの詰めの甘さも、ご愛嬌です。

そんなおしずの考えることすべて浅知恵ばかり、気を回そうとしてかえって妹に心配されるほど。極道者の兄の頼みも断れず、嫁に行くのをはばかる妹を嫁がせようと奔走する。三味線の弟子に言い寄られたり、かたや彫金職人の貞二郎に惚れていたりと忙しいこと。「決して美人ではない」と言われるけれど、十分美人な彼女の浅知恵ならば、逆に愛らしく見えてくるのだから不思議です。

結局問題がろくに解決しないままストーリーは終わりを告げますが、そんなこと以上に、家族思いのひたむきなおしずの姿が印象的。感動的な兄との別れのシーンあり、家族で妹の祝言を祝うシーンも外せません。どんな状況であれ、人情は大切―そんないいとこ取りでまっすぐな本作、「祇園の姉妹」とは正反対のご都合主義ではありますが、これはこれで感動的。
“きれいな女優さんが出る心温まる映画”が観たいのなら迷わずこれです。
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by murkhasya-garva | 2006-11-04 16:16 | 映画