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by murkhasya-garva
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<第五回京都映画祭>緋牡丹博徒

「緋牡丹博徒」(1968)
b0068787_13332119.jpg京都映画祭、最終日1本目の作品。「女番長ゲリラ」の鈴木則文が脚本を手がけ、山下耕一が監督となる。「女番長ゲリラ」より観客の入りは多かった。藤純子の魅力が全開する大ヒット任侠シリーズ、だそうです。彼女は「寝ずの番」でおかみさんを演じた、後の富司純子のこと。


明治の中頃、熊本人吉の矢野組一家跡取り娘、竜子(藤純子)は殺された父の復讐のために女ながら渡世の道へ入った。賭場で因縁をつけられた彼女は流れ者の片桐(高倉健)に助けられるが、彼は父の仇と関係があることを隠していた…。

若き日の高倉健が出演していることからも観ておきたい作品です。特別出演なのになぜ準主役級の扱いなのか。たぶん、女性が主人公の任侠ものとはいえ、1人で復讐を成し遂げるのはさすがに無理があると考えたのでしょう。高倉健を藤純子のサポート役に回らせたら、結果的に彼の存在感が出てしまったのかも知れません。

ともかく、高倉健と藤純子がえらくかっこいい。二人の間に恋愛関係の割り込む隙がなく、任侠同士の信頼関係でつながっているのが渋いじゃないですか。しかしそんな硬派な関係だからこそ、彼女の色香は逆に匂いたつようでもあります。美しく強いヒーローの存在は、本編の見所でもあります。

高倉健の役柄から初めは複雑な関係を匂わせもしますが、本作は紛れもなく典型的なヒーローもの。ヒーロー/悪人の構図は、筋を通す者/通らない者にそのまま反映され、悪役である大木実が全部の悪事をしょって立ちます。辻斬り、横取り、かどわかし、騙し、裏切り…卑劣な男の役回りのお陰で、憎たらしいくらい。
任侠ものの悲劇ネタはありますが、勧善懲悪の形式がしっかりと踏襲された作品です。
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by murkhasya-garva | 2006-11-04 13:34 | 映画