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by murkhasya-garva
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日本以外全部沈没

「日本以外全部沈没」(2006)
b0068787_13573173.jpg小松左京の「日本沈没」のパロディに名乗りを上げ、原作を手がけた筒井康隆の作品を映画化。今回この作品を観るために、「日本沈没」を観にいったのです。いやはや、これも大手で配給してもらえないかな…。「日本沈没」で感動した方にはぜひ観てもらいたいですね。
「日本沈没」よりも面白いです。


2011年。大規模な天変地異により、アメリカ大陸、そして日本を除く全世界が海に沈んでいった。日本は世界各国からの難民を受け入れたが、人口の急増にともなって国内の混乱は激しさを増していく。そこで政府が超法規的措置としてGAT<外人アタックチーム>を組織し…

「日本沈没」が国内だけでなく、韓国でも大ヒットを飛ばしていると聞きます。アジアの架け橋がメディアによって作られていくなあ、とほのぼのしていたところに、トンデモない爆弾が炸裂!!隣国のメディアは、作品を見ることなくさっそく不快感を表明、一部の映画評論家もゴミ扱いする始末。この作品をあなたは笑い飛ばすことができるか?

この作品の監督を務めるのは、「いかレスラー」「かにゴールキーパー」「コアラ課長」、そして近々上映の「ヅラ刑事」を手がけた“どこに出しても恥ずかしい監督”河崎実。前から彼の作品群は井口昇監督のそれに似ている、と思っています。マイナー、キワモノであることを逆手に取って、ほぼ露悪的に脱力ワールドを作ろうとする姿勢が共通しています。

本作でも彼の悪ふざけはとどまるところを知りません。うまい棒が10万円に高騰し、電車の広告に載る。アメリカ、ロシアはもとより、中国や韓国の大統領が総理大臣にこびへつらい、ハリウッドスターが100円ほしさに一発芸をやってみせる。しかも「ニッポン音頭」と言って総理がテレビに出演するのです。
♫神武の頃からわびさび分かる~ 分かるか!!
総理が微妙な笑顔で、目が泳いでいるのも気になります。なんだこりゃ。

登場人物は妙に滑舌がいいし、オーバーリアクションだし、わざととしか思えない陳腐な演出はもう、昼メロばりのチープさが漂ってきます。出演する外国人俳優も演技の過剰さが目立ち、「外国人が昼メロに出るとどうなるか」がよく分かることでしょう。「笑う大天使」でも出演していたデルチャ・ミハエラ・ガブリエラが主人公の「おれ」(!)の妻を演じ、しょーもない演技をする所も注目です。

この不自然さ、安っぽさ、しまりのなさ、不謹慎ネタのオンパレード、強引な展開。河崎実監督はえらいものを作ってくれました。真面目な方、ヒステリックな方が見ると激怒するんじゃないでしょうか。いや、むしろそんな人たちにこそ見せてみたい。現在の状況を笑い飛ばすくらいの度量が必要な人がこの世界には沢山います。河崎実ファン、おふざけ大好きな人にはぜひオススメです。さんざん笑わせてもらいました。
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by murkhasya-garva | 2006-10-08 13:58 | 映画