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スーパーマン リターンズ

「スーパーマン リターンズ」(2006)
b0068787_1405652.jpg本当に久しぶりにシネコンへ行った。ミニシアターを巡っていると、つい大手配給の作品を忘れがちになる。旧作にとんと暗いぼくは、「スーパーマン」シリーズは今回が初めて。本作デビューのブランドン・ラウスの堂々たる存在感に注目!バックグラウンドが分からなくとも、絶対に楽しめる一品。


宇宙を巡る自分探しの旅から5年ぶりに地球に戻ったスーパーマンは、想いを寄せていたロイスが結婚し、子を得ていたことを知って愕然とする。さらに、宿敵であるレックス・ルーサーが出所。彼はスーパーマンへの復讐を計画していた・・・

アメコミ最初のヒーローとして、世界中で広くその名を知られているスーパーマン。無名であったブランドン・ラウスを新生スーパーマンに迎えた本作は、スーパーマン本人もさながら、存在感、そして自信と野心にあふれたものとなっています。2時間半という長丁場をものともせず、観客を釘付けにできる力強さ。「この夏 真打ちは、最後にやってくる!」と言いたくなるのも分かります。が!
来年か再来年あたり、真打ちも最初にやってくる日がくるんですかね。

シンプルにして壮大。スターウォーズと同じく、まずオープニングに感動させられます。カメラは宇宙を駆けめぐり、タイトルが、スタッフロールが躍り出る。これだけで感動させるのは、超有名作にしか出来ない芸当です。感動しすぎて、この時点で泣きそうでした。情緒不安定じゃないかしらん。
本編も文句なしにカッコいい。ありえないパワーで人々の危機を救うシーンに、カタルシス感じまくり。設定上での大量の突っ込みどころも気になりません。

主役のスーパーマンは、普段は新聞社の記者として平凡に暮らす一方で、人類を救う「神」と呼ばれ、地球征服を企む悪と戦います。こんなシンプルな内容で、かえって強い象徴性を感じさせるのは、まさに本作が現代人の夢を映した「神話」であるからに他なりません。地球を舞台にした仮想世界での、私たちと同じ姿形をした「神」の戦いや苦悩は、人の世の歴史と未来を予言しているようにも思えます。

現代社会に颯爽と現れた救世主、スーパーマン。いわば地球にとって不自然な存在は、人々が彼に依存する危険性をも生みます。ヒロインのロイスが「スーパーマンの不必要性」を主張したのは何だか痴話ネタっぽくて笑えますが、実際に彼の絶対的な強さが人類の自立をさまたげるのかもしれません。この結論は、ラブがらみで何となくうやむやになっていますが…
現代社会―実はアメリカ―の夢、幻想がカタチになった彼は、一体どこへ向かうというのでしょうか。

その答えのカギは、スーパーマンとロイスの間にできた息子、ジェイソンが握っていそうです。ラストでは、ジェイソンがスーパーマンの力を継いでいるっぽいシーンが何度も出てきます。スーパーマン自身も、彼の父に伝えられた言葉を息子に託していくのです。ジェイソンたちが今後どうするのか楽しみ。
アメコミから生まれた最強のヒーロー、いや「神」の物語は、今始まったばかりです。
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by murkhasya-garva | 2006-09-28 14:03 | 映画