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by murkhasya-garva
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モジュレーション

「モジュレーション」(1998)
b0068787_051472.jpg技術の進歩と共に、音楽は変革を遂げてきた。「あらゆるものが分割できる」、つまり音も分割できることができるようになった。ディスコ、ハウス、ノイズ、様々なジャンルの人々のインタビューを通して、音楽の進歩の歴史を確認する。と同時に、これらのジャンルを支えてきた社会背景が浮き上がる。


8月31日、大阪のシネ・ヌーヴォXに行ってきました。従来の劇場がもう一つ増えるのかと思っていたら、なんと2階に秘密の上映場所が。10畳くらいのスペースを暗幕で区切り、市販のイスが30脚くらい。
…この空間、東京の「日本一小さい映画館」アップリンクXにそっくり。そういえばアップリンクと提携って言ってたな。イスが階段状になっていたりと、アップリンクXよりも改善されている感じ。

そして、「Xシネマ・フェスティバル」では様々なジャンルの映像作品を上映していました。結局他の映画を見ていたら、なかなか足を運べず、あとになってすごく後悔したのでした。それだけ好奇心をそそる作品が上映されていたのです。もったいねえ。

さて本作。ぼくのオツムが足りないのもありますが、各ジャンルにてんで暗いため、何を言っているのか分からない部分が多すぎました。それぞれが分からないから、系統的な理解もはっきり言って無理。「アシッド」と「ハウス」の違いって?「ブロンクス」って何?そもそもこんなの聞き分けられるん?
でも、たまに聴くとすごく耳になじみます。脳に響くというか、体がノッてくるというか。クラシックを初めとした必ずメロディのある音楽よりも、無理なく聴けるような気がする。

聴きなれない人には、新奇な音楽という印象を持たれるでしょう。音―大小、長短、スピード、音質―を自在に操作し、映像や文字との同時操作が可能になる。電子機器を必要とし、オーディエンスの精神状態も容易に変化できる。アーティストは、わざわざライブハウスに行かなくても、作曲も演奏もできる…時代と共に変化していくこのジャンルは、常に新しさを伴って存在しています。

また往々にして、この未だに「目新しい」分野は、社会学的心理学的によく扱われもします。
確かに、デトロイトのような労働者の街で流行したアシッドといったジャンルは、「抑圧からの解放の象徴」と表現されます。日々の鬱屈した気分を発散させるために、人々はライブハウスに通うのだと。と同時に、ドラッグと同じ効果を指摘されることも。社会の特徴的な部分にかかわっているから、これらの音楽はネタにされるのでしょう。

とはいえ、まだまだ社会に深く浸透していない電子音楽。考えてみれば、まだせいぜい半世紀程度です。その背景には新しい思想があり、本編でも面白いことを色々と言っていたのですが、忘れました。
「音の洪水」というのは適切ではないですが、様々なジャンルの音楽を聴けるという意味では、とても面白い作品です。少しは聞き分けられるようになる…かもしれません。関係者にもオススメ。
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by murkhasya-garva | 2006-09-03 00:51 | 映画