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by murkhasya-garva
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<日英ホラー映画・最恐伝説!>女優霊

「女優霊」(1996)
b0068787_191840.jpg今回、長野から帰ったばかりで、体力が消耗気味の時にオールナイトを観に行きました。よほど疲れていたのか、2本目の「月下の恋」は内容も分からないくらい寝てました。ありえねえ・・・カフェイン代をケチったのがまずかった。しかも、前回のポップコーンナイトではほぼ満席だったというのに、今回はたったの30人そこら。
そんなにホラーが嫌い?


新人監督、村田(柳ユーレイ)は、第一回目となる映画を製作していた。ある日、映像チェックで全く別の映像が重なっていた。村井は更に、そこに奇怪な女の姿を発見する。それからというもの、次々に奇妙なことが起こり始める・・・

この作品、4月頭に東京は池袋の、新文芸座で怪奇映画のオールナイトで観たものでした。その時、中田秀夫監督がトークに来ていました。映画の内容と逆に、撮影は終始和やかだったこと、「笑いと紙一重じゃないと怖くならない」ということなど、興味深いものばかり。そして、本作の撮影では「出なかった」が、日活のスタジオは実際に「出る」とも。キャットウォークを走る黒い影がいたとか・・・

再度観てもやはり怖い。「いるはずのないもの」がいるということ。気配がする。声がする。そしてその姿が見える…。それらの「存在」は、普段感じる現実とは違う位相から、突然こちらに姿を現します。その姿が現れる映像に思わず鳥肌が立つ。人の姿なのに、人とは思えない違和感が、余計怖いのです。

本作は全編がドキュメンタリーのように撮影されます。ざわざわとした何気ない様子を映し、また役者の演技が、時には背景のような自然さで行われます。あえて台詞をはっきり録らなかったり、一人ひとりが出しゃばらなかったりと、その自然さは好感が持てるほど。役者さんたちも、知名度の低い、凡庸さの残る(失礼)俳優さんを起用することで、どこにでもありそうな、ドキュメンタリー風の撮影風景にしています。

そんな、どこにでもありそうな中に侵入する、「異物」の存在は、よけいに怖さを際立たせます。ふと現れるぼやけた女の姿、声、それらがドキッとさせる音響と共に出るたびに、肌が粟立ってきます。
中田氏は、演出技術の評価が高い監督だそうです。たしかに、登場人物の感情が高まるシーンはうまい。例えば、いいタイミングで役者さんの顔をアップにすることで、感情が伝わってくるようです。それにしても柳ユーレイの表情、いいですよね。

しかし、残念なのはラスト。一番の見所であるパニックシーンで、すべてをはっきり映すことが、逆に現実感を失わせます。今まで「何気なさ」の演出に好い感じで浸ってきたのに、チープさが目立って興ざめなのです。最後をもう少し練ってくれれば、満足しきれたのですが・・・。

とはいえ、霊の姿が出るシーンはけっこう怖い。好きなホラー作品の一つです。
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by murkhasya-garva | 2006-08-28 01:11 | 映画