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by murkhasya-garva
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オーメン

「オーメン」(2006)
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1976年に作られたオリジナル作品をリメイクしたもの。内容を観ずともタイトルは知っているくらい有名な作品です。
今回は2006年6月6日に公開されるなど話題作りには事欠きません。




ホラー作品好きなら多分大半がオリジナルを観ているであろうというほどの名作。首吊り、串刺し、首切りのシーンは、ものすごい迫力があります。30年経った今、高度な映像技術によって再現された本作品は、オリジナルのインパクトを継承すべく衝撃的な映像を見せ付けてくれました。

オリジナルをリメイクの後に観ると、リメイクが監督の意図を明らかに反映していることが分かります。現代という不安な社会情勢だからこそ、「オーメン」という不吉な作品が際立つと考えて作られた作品。確かに今回は全編を通して何とも不気味な雰囲気に包まれていて、衝撃的な映像も息を呑むほどになっています。しかし、逆にその意図を目いっぱい込めすぎて、かえって作品自体のバランスを欠いているような気もするのです。

聖書を預言書としてゴリゴリにこじつけて終末的なムードを高めたり、悪魔の子といわれるダミアンにはじめから邪悪なふんいきを持たせたりとホラーの要素が満載なのですが、はっきり言ってやり過ぎです。緩急の付かない作品があまり面白くないというのは、まさにこのことでしょう。オリジナル作品がかえって面白いのは、映像技術が追いつかずとも見せ場の勘所を十分に押さえていたからです。
要はダミアンが初めから怖そうだったらいかんのです。

話の整合性から言っても、信仰に関心を持たないソーン大使がすらすらと聖書を暗記する(しかも教えられていないはずの部分も)のはおかしい。ついでにいうとソーン夫妻を演じた、リーヴ・シュレイバーやジュリア・スタイルズの顔も気に入らん(笑)。各シーンを強調しすぎて、逆に嘘くさくなっているようです。

また、なまじ話題性があるから日本ではお祭り騒ぎになっていて、怖さを半減させているのもどうかと思います。猫ひろしの「だみにゃーん」なんてやらんほうがまし。
予告編の陳腐さにもうんざりします。広報関係の方は分かっているのでしょうか。温度差のある人が宣伝やっても全然そそられません。まあ本作も期待以上のものではなかったのでいいですけど…。

とはいえオリジナル当時から話題になっていた恐怖シーンや悪魔的な映像に関しては、さすがに素晴らしく改善されたものになっています。それだけでもこの作品を観る価値はあると言えるでしょう。
それでもやはりDVDで観れば十分かと。
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by murkhasya-garva | 2006-07-03 09:43 | 映画