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by murkhasya-garva
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デュエリスト

「デュエリスト」(2005)
b0068787_784512.jpg韓国映画を観たのは本当に久しぶりです。最近の話題作といえば「タイフーン」「連理の枝」「ダンサーの純情」「DAISY」「ぼくの世界の中心は、君だ」など。韓流ブームも段々と沈静化してはいますが、今なお韓国スターファンには喜ばしい作品が次々と公開されています。これだけ上映されているなら観にいってもいいものですが、驚くほどに韓国作品は観ていません。

朝鮮王朝時代。国中を揺るがす偽金事件が勃発し、その裏に隠れる陰謀を暴くため刑事たちが乗り込んだ。武術に長けたナムスン(ハ・ジウォン)も潜入するが、彼女の前には刺客(カン・ドンウォン)が立ち塞がる。彼と剣を交えるうちにナムスンの彼への想いは燃え上がるように募り…

最も面白かったのは、オープニングとエンディングでした。
まず初めに、剣舞を披露する男の動きに目を奪われます。その速さは人々の足を止め、剣の一閃は追っ手の動きを止めます。ポーズがいちいちかっこよくてキメ過ぎな感はありますが、BGMとうまくマッチして非常に流麗な映像が目を引くことでしょう。つまりオープニングに象徴されるように、この作品の最大の魅力は「剣舞」であると断言できます。

ここでは剣舞、とあえて言います。バトルシーンには通常の戦闘のような緊迫感がない代わりに舞踊のようなリズム感のよさが感じられるからです。そんな剣舞はいたるところで行われます。最後まで愛を紡ぐかのように行われる2人の剣舞。暗転した舞台で舞う、というのは「陰陽師」で行われた野村萬歳の狂言を思い出させます。

また朝鮮王朝という時代背景ながら色彩は市井でも邸宅でも、無理なく鮮やかに映し出されます。そして映像を飾るのは、カン・ドンウォンのビジュアル。彼は「新撰組!」の土方歳三を演じた山本耕史に似て、長髪からのぞく大きな目が魅力的です。ハ・ジウォンも後半に向かうにつれて映像に馴染んでいきますし、実際に美しくなっていきます。

ただ途中で挿まれるギャグのセンスがどうにもいただけない。不必要さが妙に際立って鼻につきます。まさかあのタイミングで笑いもないもんだ、というのが何点か見受けられました。また戦闘場面では先ほど「流麗な」という表現をしましたが、全体を通して、映像を美しく見せるためにスローや静寂のシーンを多用するのです。これが逆に退屈の原因にもなりかねません。

ここまで書いてきましたが、今回内容について殆ど言及していません。それもそのはず、この作品についてはストーリーは特筆するところがないのです。よくあるパターンに陥っているようでもあります。しかし、ラストに限って言えば、悲恋を剣舞によって昇華するというのは、この作品の醍醐味とも言えるのではないでしょうか。
恐らく良いところも気に入らないところも同じくらい見つかる作品。観たい人は観ればいいという程度かと思います。
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by murkhasya-garva | 2006-05-16 07:10 | 映画