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by murkhasya-garva
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ナイスの森~The First Contact~

「ナイスの森~The First Contact~」
b0068787_2421793.jpg今回のびっくり掘り出し物!!!!!な感じの作品。ポスターからはうかがい知れないその内容とは…ナンセンス、クレイジー、ポップ、キュート、グロテスク、そして何よりダンサブル。監督たちのチャレンジ精神に溢れたこの映画の衝撃に、あなたは耐えられるか。


キャストがすごい。浅野忠信、寺島進、池脇千鶴、吹石一恵、加瀬亮、津田寛治、庵野秀明などなど。どの役者にもコアなファンがついてそう。実際に京都みなみ会館では、去る4月16日、客の入りは予想以上に多かった。しかも年齢層がすごく広い。女子中学生3人組から壮年カップルまでと、こんなの見たことない。何を期待してきたのか聞いてみたい。

監督たちはこの作品を皮切りに「ナイス」な創作を続けるため、タイトルと同名の会社を設立。監督は3人。石井克人×三木俊一郎×ANIKIの今後の活躍は個人的にとても期待しています。それだけこの作品はインパクトが強い。いやアクが強い。

しょっぱなから訳の分からないエピソードが怒涛のように展開します。オチなしの錯綜した世界観は失速することなく、ひたすら混乱を極めていくのにはただ感嘆するしかありません。それに、もしかして作品自体が「音楽」なんじゃないのか、後々考えるようになりました。というのも、脈絡なくエピソードの断片をぶちこむ様子は、作品に数多く挿まれるダンスミュージックのミキシングによく似ているように思われるからです。

しかも音楽もナイス。加瀬亮が踊り、恐らくプロのダンサーが踊ります。そもそも全体的にクレイジーなのもありますが、いつのまにか踊る環境になっているので、違和感なく観られると思います。特に夜の浜辺でのダンスは素晴らしい。これでもかというくらい踊りまくる。観ていて楽しい。少し冗長な気もしますが。

愛読するマンガ「おしゃれ手帖」を思い出さずにいられません。ナンセンスギャグを連発し、そのシュールな世界に読者を巻き込むスタンスが非常に似ています。ついていけない人はついていけないけど、一度はまると抜けられない魅力があります。「ウゴウゴルーガ」が好きだった人なら絶対はまりそうですね。

ぼく1人しょっちゅう笑っていたような記憶があります。小ネタが素晴らしい。たとえば寺島進の般若面、ハイテンション池脇千鶴、庵野秀明の「監督って呼んでくれないかな」発言、そして「合コンピクニック」。なんだそれ。かつての合ハイ(合同ハイキング)と違うのか?
気持ち悪い生物もたまりません。形状がヤングアニマル連載「ベルセルク」の魔物に似ています。平然と生徒たちが使うのもかなりシュール。下ネタギリギリだし。キモい。

タイトルに使われる「ナイス」とは、楽しい、愉快という意の「良い」を表しているだけでなく、くだけた表現として話し言葉に良く使われる語でもあるそうです。他にも、「困った、ひどい」「結構な、申し分のない」「ふしだらな、みだらな」、そして「慎重さを要する、取り扱いが難しい」「好みのやかましい」という意もあるとか。どれもがこの作品の性質を端的に表しているようであり、監督たちの並々ならぬ配慮が感じられるようです(笑)。

いつの間にかリピーターができそうな、勢いの強い作品です。首を傾げる人もいるでしょうが、これは推しておきたい。映像型ミキシングの佳品として、注目です。
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by murkhasya-garva | 2006-04-18 02:44 | 映画