休止中。


by murkhasya-garva
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サイレン

「サイレン」
b0068787_231197.jpg同名ゲームの映画化。ゲームはここ4、5年やっていないが、数年前の深夜のCMの異様さにいたく興味をそそられた。しかし怖すぎて子供が怯えるとかいう苦情のせいで放送中止になる。というかこのCMが放送されるのは夜11時以降だったはず。そんな時間に子供にテレビ見せんなボケが!!と怒っていたような記憶があります。

知人は「サイレン」を隠れた名作と評していました。相当に人気を博したのだろう、今回の映画化は「サイレン2」の宣伝も兼ねているのか?最近は変な映画によく出る阿部寛、キワモノキャラで出演する高橋真唯が出演。「逆境ナイン」以来の田中直樹もいます。

序盤から奇妙な空気。不快な大音量で神経をひっかく。不安感などを煽るための方法として、音を大きめで使っているのが特徴的です。しかしいわゆるメジャーシーンのアクション、ホラーとは少し違い、ウワーッと次第に強めるような感じ。また、音楽ではなく自然音や電子音などの音響を使っているようです。
サウンド・サイコ・スリラーと称していたので音に注目してみました。

怖さの程度は、実を言うとそうでもなかった。異常な雰囲気に飲み込まれたら楽しめるんでしょうが、違和感を最初に持ってしまって、なんか気持ち悪いなという感覚が付きまとうくらいのものでした。それでも各ポイントではビビッてはいたけど。
ゲジゲジが飛びかかるシーンなんて鳥肌ものです。節足類はほんと無理です。それにゲジゲジを売るとか有り得ない。気色悪すぎる。許せない。

恐怖シーンではなかなか焦点が定まらず、ドッキリ感がありません。その代わりに奇妙な世界で迷い続ける怖さが始終ついてきます。ただ、目から血を流した父親のアップでドッキリしたのだけが別物です。
こうしてみると、恐怖シーンは一定のパターンに基づいてしか作られないような気がします。大音量+突然のアップとか、流血などの残酷シーンであるとか。今回はそのどちらも薄かったから怖くなかったのかも。

ストーリーに関しては、上手くまとめようとした感があります。序盤~中盤はどこがキーポイントになるのか分からず色々と考えていたのですが、ラストのオチで見事にやられた。ああいう締め方をされると本当にがっかりする。今までの重層性の期待が裏切られるようで。
それをいっちゃあおしまいよ、というやつです。

もし仮にラストのオチを核としてこの作品が作られたとするなら、それまでの演出は豪勢なオブラートに過ぎないわけでしょ。どんでん返しの驚きを狙ったのなら、これはいけない。たくさんの伏線が小さくまとまってしまうだけじゃないか。なんか一杯食わされた感じがします。全額返せとは言わない。500円くらい返せ。
注目すべきは締め方。あれは「着信アリ」の第一作にそっくり。

この作品の監督の堤幸彦は奇妙な世界を構築することは長けているそうです。ドラマだったら成功するかもしれないのに、と。今回は映画という小さい枠でまとめようとしたためにションボリな内容になったのかも。

また本来、夜美島にまつわる云々は情報量が多いはず。「サイレン」「サイレン2」のネタであろう部分がいくつかあったんですが、結局さばき切れずに本編に直接関わらず、異様な世界観のアイテムでしかなくなっている。

この映画は本当にゲームの宣伝を狙って作られたんでしょうか。でも全くのアナザーストーリーで、宣伝にもなってないんじゃ?と知人は言ってました。それでも満足のご様子だったのでいいんですが。こりゃゲームもやってみなきゃ分からんかな、という感じの作品でした。
そういえば、予告編に「TRICK2」を紹介していた。あのCMはよく出来ています。もしかしたら「TRICK2」の紹介がメインなのかも。
いまひとつ入り込めなかった。残念。デート用くらいにはおすすめできます。
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by murkhasya-garva | 2006-02-14 07:26 | 映画