休止中。


by murkhasya-garva
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ボブ・ディランの頭のなか

「ボブ・ディランの頭のなか」
b0068787_12571449.jpgボブ・ディランの曲は何一つ知らないけど、とりあえず観に行った。それこそなんとなく、心惹かれたからだ。
名前くらいは自分でも知っている。そんなアーティストの出演する作品はどんなものなのか。
ボブ・ディラン。1941年生まれ。20世紀最高のアーティストと評価される。「ライク・ア・ローリング・ストーン」はあまりに有名。

何ていうか…感動した。それは歌とせりふに込められたメッセージが想像以上に深いものだったからだ。
ジャック・フェイト(ボブ・ディラン)はかつて有名だったミュージシャン。風采の上がらない姿に脱力しそうになる。また口数少なく、口を開けば「どうかな」とか世界を諦観したような言葉ばかり。しかしそれが彼独自の思想でもあるのだ。

彼の慈善コンサートを企画したプロデューサーは無能でスケベでハッタリばかり。ジャックのことを嗅ぎ回るトムはコメントを引き出すためにくだらないことばかり言う。トムの恋人のヘイガンは落ち着きなく、考えてることが少しずれてる。他にもいっぱい人はいるけど、皆して知ったようなことばかり言う。その中で何も語らないジャックはすでに特異な存在。
彼は人に語る代わりに、疑問を投げかける。「それはどうかな」と。それに彼は歌という雄弁な手段で多くを語っている。

そして、彼は自分の弟が統べる争いの絶えない国で起きることを、抵抗することなく受け入れるのだ。
自分が紡いだ言葉に身をもって責任を取っているように見える。とても潔いし、カッコいい。戦わざるヒーローって感じ。

裏切り、憎しみ、戦う。いつから人間はそうなってしまったのか。もう一度振り返ってみるがいいさ。というようなメッセージ。特定の方向に向かって激しくシャウトする奴よりも、ディランの呟きのほうがよほど共感できる。日々の生活に疲れたときに、この映画はオススメです。彼の歌は何かを僕たちに伝えてくれるんじゃないだろうか。

とはいっても、作品自体はどうってことないです。一介のミュージシャンに過ぎない男が実は某国大統領の息子だったなんて誰が納得するんだ。ストーリーが今ひとつ読めないし、全体的に脱力した流れが続く。具体的には回想シーンの折込み方がマズい。
初めは気を抜きすぎてあくびばかりしていた。こういう映画は途中で寝るものだけど、ずっと目を覚まさせていられたのはボブ・ディランの曲がふんだんに盛り込まれていたからだ。
やはり音楽はいい。映画を際だたせてくれる効果的なツールだといういことが、この作品でよく分かります。
あと豪華キャストにも注目。
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by murkhasya-garva | 2006-02-01 12:57 | 映画