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by murkhasya-garva
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シェルブールの雨傘

今日は先週に引き続き京都みなみ会館にてオールナイト。
‘<ジプシーの音楽、そしてガトリフ=ロマ=クストリッツァ>ナイト’と銘打って4本立てです。
ラストショー2本と加えて、一日で6本はさすがに初めて。

「シェルブールの雨傘」(goo映画情報サイト)
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去る1月21日に京都みなみ会館でオールナイト‘<ルグランの音楽、そしてドゥミ=ゴダール=ヴァルダ>ナイト’が行われました。
その中の1本目。女優であまりに有名なカトリーヌ・ドヌーヴ主演のミュージカル。
世界初のミュージカル映画のようです。
とりあえず褒めますよ。




ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は傘屋を営む母と生活する若い娘。彼女は自動車整備工のギイと愛し合う関係にあった。しかしギイは徴兵され、3年は帰ってこない。傘屋は多額の借金を抱え、首が回らなくなっていた。そのとき宝石商の男性から救いの手が…

音楽も美しければその歌声も素晴らしい。最初から最後まで美しい調べが緩急をもって流れ、まずもって意識が飛ぶことはない。現代の人々にとって際立つようなひねりもなく、ある意味で直球のストーリー。誰にでも想像できそうな内容なのに、何故こんなに切ないんだろう。

それはこの作品が当時の粋を凝らしたものだからでしょう。恐らく当代のスター、カトリーヌ・ドヌーヴが世界初のミュージカル映画を熱演とあっては、相当な力作となることは間違いありません。実際に観てください。目の覚めるようなブロンド、透き通るような白い肌。美しい声で若い恋を切々と歌う。そこで語られる恋愛劇は、ドゥミ監督の炯眼に切り取られた世代感覚で織り成されたものなのかもしれません。

また、得てして一昔前の傑作は、今後数十年もの時を経ようとも色あせるものではありません。それは、時代が若い頃の映画があらゆる点でシンプルだったからです。そのシンプルさは、つまり近代社会に生きる人々の心理に通底するものであり、ほぼ全ての人々に共感を得ることができるであろうものなのです。
シンプルな要素をシンプルかつ十分な表現で表された映画。それが今回挙げる作品です。

そのシンプルな要素とは、恋愛観。
うろ覚えですが、自由恋愛が通用しだしたのは近代からです。それまでは恋愛と結婚は必ずしも相容れるものではなかった。好きな相手と結婚できるという希望を抱いて、若い世代が恋愛を謳歌していたはずなのに、やはり家庭の問題はどこかで引っかかる。意に沿わぬ結婚でも、しなければならないことがある。しかし結婚生活もまた、幸せなものだ。そこで、主人公のジュヌヴィエーヴとギイが知ったのは、「恋愛と結婚は別」だということなんですね。

決してハッピーエンドで終わらない二人。ほろ苦く切ない感覚で、観客は主人公と自分を重ね合わせるのかもしれません。この映画は、現代の若い世代にも通用する、いわば恋愛劇の理想形ではないでしょうか。こんなロマンチックな作品、観るなら好きな相手とがいいですね。
野郎1人で観にいくのは、周りの雰囲気からもキビシイものがあるわ・・・
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by murkhasya-garva | 2006-01-28 18:30 | 映画