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by murkhasya-garva
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僕の恋、彼の秘密

「僕の恋、彼の秘密」
b0068787_2348357.jpg今回は全く前情報なし。タイトルから考えたら多少は想像つきそうなものだけど・・・興味深いことに予告編では「ブロークバックマウンテン」「ジョージ・マイケルの素顔」「青い棘」と作品が目白押しでした。狙ってるんだろうか。最近多いですね。過去には「美少年の恋」「バッドエデュケーション」もありました。

ティエン(トニー・ヤン)は出会い系サイトでできたボーイフレンドに会いに台北にやってきた。クラブに旧友を探しにきたが、そこにやってきたのは台北一のプレイボーイと称されるバイ(ダンカン・チョウ)だった。ティエンはそんな彼に一目惚れしてしまう…。

驚くべきことに、キャストに1人も女性がいません。半ば強引かとも思えるこの作品は、ラストのアラン(ジミー・ヤン)の台詞「気持ちを入れ替えるには、まずはオシャレから…」が、ゲイのための啓発映画の様相を呈しています。あっけらかんとした雰囲気で、ラブコメとしてしっかり恋愛模様を展開しているところからは、今までの様々な作品とは違って背徳とか耽美といった要素が見当たりません。むしろ、作品からは明るいエールすら聞こえてきそうです。

男性が女性のように振舞う(オカマちゃんのことです)と、普通の女性以上に女性っぽくなってしまう、ような気がするんです。むだに明るいのも共通してます。KABA.ちゃんだとか山咲トオル、おすぎとピーコみたいに。でも恋愛関係が絡むと、何だかよく分からなくなりますね。普段は異性関係をベースに考えるから、どっちが男役で女役なのか?とか、男前のティエンが「かわいい」といわれてモジモジしてるの見て、苦笑してしまいます。そこあたりのゲイ事情をよく承知していれば、ベタベタしたりクネクネするのも違和感なく見れたのかもしれません。

内容については、多少難あり、のような。ストーリーはティエンを軸に展開され、そこに挿話やバイの悩みが適宜折りこまれているが、そのエピソードのはさみ方が少し強引な気がする。世界観を作る、という意味ではいい仕事をしている。しかし、バイがいきなりカウンセリングをされても、何故なのか見当つかない。「キスが出来なくなったんだ」。いやいや。さっき「台北一のプレイボーイ」だの「ミスターラブマシーン」だの言われていたのに?突然エピソードに入られても困ります。ストーリーの進行が雑なんですね。

あと、もっと気になったのが間の取り方。これは文化差も原因にあるのでしょうが、会話で話すたびにその人物を正面からアップにして、表情の変化を撮る。微妙な感情の変化を汲もうとしているのでしょうが、その沈黙→台詞を何度もやられるといい加減飽きてくる。昔連れて行かれたピンク映画の会話のようなけだるさが蘇りました(あれほどはひどくないけど)。そのタイミングの違いがコタえて、中盤はアクビし通しで・・・。

内容が新鮮なだけに現地の若い世代に大ウケしたのだろうけど、どうなんだろう。ノリの違和感については言いませんが、構成ではあまり納得いきません。あの手法にコメディタッチの意図があるというのなら、あえて言いませんが。
見てみるのもいいんでは?ゲイの純愛事情が垣間見られることでしょう。
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by murkhasya-garva | 2006-01-13 23:47 | 映画