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by murkhasya-garva
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グシャノビンヅメ

「グシャノビンヅメ」
b0068787_16302786.jpg何百もの階層で構成されている都市。各階層にそれぞれの種類の人間が住んでいる。各階層ををつなぐのは「移動機筒」のみ。その日藤崎ルキノが乗った移動機筒には、第99階層の犯罪者2人が乗り合わせてきた…

2004年公開作品…らしい。
第2回インディーズ・フェスティバルのグランプリ受賞者、山口洋輝監督の作品。友達の知り合いが出演しているそうで連れ立って観に行ったわけですが、面白いじゃないか。
インディーズの作品というだけで、何故あんなに心配していたのか。初めのシーンで、え?もしかするとチープ??といらんことをドキドキしていたんですが、話が進むにつれて引き込まれるんです。畳み掛けるような恐怖、スリル。極限状況の人間が陥る姿がとてもリアルに見えてきます。


突き詰めれば密室パニックホラー(?)。映像に引き込まれるのは、多分「移動機筒」を取り巻く世界の設定がとても緻密で、迫真的だからでしょうか。
各階層に分かれる世界。階層の奇妙な名称。各階層の一癖ある住人たち。時折交される不思議な言語。こんだけでもう興味がそそられるってもんです。たくさんのアイデアが盛り込まれていて、それらがいちいち面白い。なのでネタバレするのが何だかもったいない。

気になる点がいくつか。
「タバコは所持するだけで重罪」ってアンタ・・・。「体に悪い」とか言わせるし。監督は嫌煙キャンペーンでも張ってるのか。あんまり掘り下げられないところを見ると世界観の補強アイテムなんだろうけど、そんな言わんでも。でもこんなにあからさまなのは初めてなんで、面白かったです。

登場人物の設定で社会風刺が入ってるのはいいけど、ネタが出っぱなしってどうなんだろう。母親として無自覚な女とか、拝金的な男・大津久森ビブリオとか、結構メイン張ってるキャラはもっと詳しく描いて良かったかもしれません。
あと流血シーンはそんなに迫力がない。「シン・シティ」を観た後だったからそう思ったんだろうけど、ここはちょっと足りないかも。若い看守の流血部分がアングルごとに違うし。もったいない。

でも役者は皆上手いですね。婦女暴行漢は表情豊かでかなりハマっている。気持ち悪いなあ。オーバーアクションでもおかしくないキャラだからかもしれない。この人次作品で詐欺師を演じるとか。ぜひ観たいです。
他にも冷静沈着なエレベーターガールとすごい打算的な子棄て女が取り乱してつかみ合うシーンも見もの。極限状態になったときの行動が迫真的です。

世界観の設定がマンガで弐瓶勉の「BLAME!」に似ているような気がします。独特の世界観は、この作品を密室パニック(?)というジャンルで成功させた重要なポイントだと思います。
でも日本でこの類の作品は本当に少ない。洋画では「CUBE」や「SAW」があるんですけどね。こんな面白い作品を作れる人が日本にもっと増えてほしい。
予想を上回る面白さ。密室系の作品が好きな人はぜひ。ポイントは、「緻密な設定」です。
それはタイトルからも分かること。
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by murkhasya-garva | 2005-11-19 16:37 | 映画