休止中。


by murkhasya-garva
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乱歩地獄

「乱歩地獄」
b0068787_1531417.jpg江戸川乱歩原作の怪奇小説を映画化したもの。ここに収録されている4作品「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」は映像化不可能といわれ、今まで試みられることはなかった。
全編を通して出演しているのは、最近活躍している浅野忠信。奇妙な雰囲気をもった本作品では、彼の存在感が押し出されている。
共演者は、成宮寛貴、松田龍平、緒川たまきなど。


正直言ってあせりました。実は2回観にいったんです。昨日3本立ての3番目にしたからか、途中で意識が何度か飛んでました。終わった後は、何だか頭がおかしくなってしまったようで混乱してるし、倒錯的な映像が頭に残るばっかりで、一体あれは何だったのか・・・。どうも要領を得ないんです。 ということで改めて今日観にいきましたが、何のことはない、
さっぱり分からん。
一度見てよく分からなかったものは二度見ても分かりません。今日も混乱状態で帰る羽目になってしまいました。けど、もう一度観たくなるような感覚に襲われるんですね、これが。

今か昔かもはっきりしない世界、この世かあの世かすらもはっきりしない。徹底的に社会から隔絶されたような場所で世にも不思議な光景が繰り広げられるわけです。
観ていて気分の悪くなるような表現、それは直接的に残酷なシーンが映されるわけではありません。
「鏡地獄」の“溶ける”表現がイヤになるほど気持ち悪い。
「蟲」の浅野忠信の挙動不審ぶりがげんなりするほど気持ち悪い。
「芋虫」はストーリー自体が気色悪い。

現実とは異なった世界が各々のルール(文法)に従って積み重ねられていく。その光景は私たちを混迷、困惑の渦に巻き込んでいくようです。
また、観客を撥ね付けるのでもないのです。それぞれのストーリーが特有の美学をもって作り上げられているのか、感覚に訴えるレベルで私たちを引き込んでいきます。
肌の上を、目の真ん前を妙な感じが走る。
何なのか分からない、言葉に出来ない、見ないではいられない。

そりゃ一話ずつ内容を説明しろ、って言われたらできますよ。でもあの映画は一体なんだったのか、そう考えると、あの何とも言えない奇妙な映像が頭に貼り付いて説明できなくなってしまうんです。
こんなに映像がパワーを持っている映画もめったにないでしょう。ビジュアルに焦点を当てようとするためか、BGMもほとんど使っていない。代わりに流れてくるのは鏡の震える金属音だったり、洗濯機のゴウンゴウンという単調な音。挙句の果てには無音ときたもんだ。何も音がしないんですよ。

これですよ、ぼくが意識を失っていた原因は。静か過ぎるとダメなんですね。
今度は寝ずにもう一回映画館で見ようとか思ってしまいますが、これ以上見ても分かることもなさそうなので止めておきます。とかいっても何年か後にはまた観るんだろうな。

浅野忠信も存在感がすごいですが、成宮寛貴も際立っています。美青年の設定で登場しますが、実際のルックスもさながら映像も彼をより美しく見せているようです。
俳優は本当にいい味出してます。怪演というか。でも作品の細かいところを解釈するのは無理っす。「乱歩地獄」、この奇妙極まりない映像世界を、感じ取ってください。
観たい人は観てみればいい。おすすめはしないけど見る価値はある。

…そう言いたくて仕方ないのに、驚くことに映画館は盛況だった。若い子が多い多い。女子高生が3人組で観に来てたくらいだ。そして席を立っていったのは、何と彼らではなく年配の人たちだったんですね~。そんなに失望したのかい。
ともかく!これはある意味本当にすごい映画かもしれません。
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by murkhasya-garva | 2005-11-16 20:49 | 映画