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by murkhasya-garva
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1.0 【ワン・ポイント・オー】

「1.0 【ワン・ポイント・オー】」英字版オフィシャルサイト(!!)
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プログラマーであるサイモン(ジェレミー・シスト)のもとに差出人不明の空の小包が送られてくる。隣の住人の仕業かと疑うが、彼らは次々と変死を遂げていく・・・
設定上は近未来のはずなのに、舞台となるアパートが、雰囲気といい撮影される際の色調といい古めかしくて煤けている。住人は揃って奇妙で、作品の異様さがより際立つ。

こういうマイナー映画はやっぱり好きな人にしか評価されることは無いんじゃないだろうかと思います。陰鬱とした雰囲気、または奇妙で生理的嫌悪感をかきたてるような細かい表現。過去に観たのは、例えば「ユージュアル・サスペクツ」「メメント」「ドット・ジ・アイ」「サスペクト・ゼロ」「SAW」など。
静かで、複雑で、苛立たしげなストーリーが意外な結末へと観客を導くような感覚。
メジャー映画ばかり観ていると、このノリについていけなくなります。この作品はその最たるものじゃないかと。決して絶賛されるわけでもなく、一部の人が好評する。かく言うぼくもこの作品には観た直後に「おいおいこれで終わりかよ!」とツッコみそうになりました。

隣人と接触し、どこかに違和感を見つける。ナノマイトと名づけられるテクノロジー。わが子のように扱われる首だけのロボット。大量に買い込まれた肉。コーラ。牛乳。もうこの時点で、何なんだ?という雰囲気がプンプンするわけです。伏線が張られて、興味をそそります。
しかしそこで退屈に感じるとすれば、あまりにも静かな映像のせいでしょう。

ストーリーが進むにつれて、謎は解明されていく…訳でもありません。その作品を構成する世界観を感じるために様々な伏線が存在するようです。相も変わらず空の小包が送り続けられ、それと同時に異常さを増すサイモン。疑心暗鬼に陥り、強迫観念に取り付かれたような彼は、自分の世界に存在するのは"自分だけ"のようになる。この表現は適当かな。
当然と思っていることが、実は誰かの意図によって操作されているとしたら・・・?という解釈もありでしょうか。あまりに情報が少ないと解釈も多様になってしまいそうです。

というかですね、設定や結末といった情報の不完全さに見ているほうはジリジリするし、結局最後までこの作品が何だったのかという疑問が頭を離れません。それは一種の'不条理世界'を感じさせるのに一役買っていると思いますが。奇妙で、陰気で、湿っぽくて、建物の中で感じる外圧的な恐怖…無機質なザラザラした感じが終始くっついてきます。
頭ごなしに「意味分からん!」といってしまえばそれまでです。しかし、観客がどういう姿勢で映画を見るかで評価は分かれるんじゃないでしょうか。いったい映画はどういう風に観ればいいのか。(少なくともこの作品で観る側が映画に全てを委ねてたら痛い目にあいそうです)インディペンデント系映画はそのレベルまで掘り下げさせられる機会を与えます。
ある意味、少し覚悟して観に行ったほうがいい。観たければ観ればいい。
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by murkhasya-garva | 2005-09-16 16:01 | 映画