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by murkhasya-garva
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NANA

マンガつながりで言うとこんなのも観てきました。

「NANA」
b0068787_10162257.jpg矢沢あいの同名作品の映画化。クッキーで連載中。去年は「下弦の月」が映画化。少女マンガでは矢沢あいが今最も話題のようですがぼく自身少女マンガをあまり読まなくて、「NANA」も読んでません。冒頭のタイトルが出てくる部分で今更ながら、あー読んどけばよかった~! と一瞬激しく後悔しました。


20才を機に彼を追って上京した小松奈々。旅先で知り合った大崎ナナと意気投合し、偶然にも同じ部屋で生活することになる。小松奈々の回想という形でつづられる二人の物語。

初めは思いっきり主観でそんなに期待できないかなーとか思っていましたが、他のサイトの感想を読んでもなぜか皆「よかった」とか「オススメ!」と書いているので興味をそそられて観に行ったんです。
良かった。ええ正直に言います。感動した~。

気持ちの話ですが、ごく自然に作品の中に溶け込めるんですね。感情移入できない映画は、観ていて腰が落ち着かなくなったり、俳優の演技が鼻についたりするとストーリーそっちのけで気になったりしてしまうもんです。
たしかに中島美嘉、宮崎あおいという役者がこの作品のキャラにあっているのか、という点で違和感を感じる人はいるんでしょうし、実際に宮崎あおいの演技が引っかかるのか、予告編でこんな役やんの?!と自分自身が既に抵抗持っていたというか心配だったのは本当です。ちょっとイタいかな…とか。今まで観たのが「害虫」とか「ラブドガン」ですからね。そりゃね。
中島美嘉も「偶然にも最悪な少年」で存在感の濃い役をやっていましたが、あの少々地で演じるような彼女ががどこまでできるか、と不安でしたが、そんな心配は要らなかったようです。
現実世界で、時代的にも同じ等身大の人間を演じる、というのは予想以上にしっくりくるものなんですね。何よりも中島美嘉も似た経歴だというのが大きいのか。

実際に映画では二人のキャラは世界観を物語るのに十分な力があります。中島美嘉のまっすぐな演技、宮崎あおいの明るく快活な雰囲気。音楽もいい。優しい気持ちを呼び起こすような穏やかな挿入曲もはまってしまうのに一役買っています。バンドの音楽も良かった。大崎ナナが中島美嘉だったのは大正解、ってことでしょうか。

ストーリーの進め方に無理がないし、上手いから、グイグイ引っ張られていきます。恋愛も友情も本当にいい見せ場を作ってくれる。彼を追って上京した小松奈々は、彼が心が離れていくのを目の当たりにし、大崎ナナは自分の孤独を埋めるかのように、蓮(松田龍平)を想い続ける。正反対な性格の二人なのに、お互いのことを気遣い、補い合う・・・。いいなあ。
他のキャラの扱いも繊細です。みんな真剣でまっすぐな気持ちを伝え合い、相手を思いやる。そこに抑圧され、歪んだ心がない。大うけする少女マンガは、大方ここが魅力なんでしょうね。なんというか、世界や心の上澄みを違和感なく描き出されるところが。
原作の良さをそのまま映画に出すことのできた作品だといわれます。いい映画です。

キャストにも注目しておきたいですね。少し前に観た「恋の門」や「青い春」にも出た松田龍平。「逆境ナイン」で熱演をかましてくれた玉山鉄二(彼がどこで出てくるのかスタッフロールでやっと分かったんですが…)、「溺れる魚」や「今、会いに行きます」(テレビ)に出た成宮寛貴、などなど・・・それぞれが役柄にしっくりとはまっているんだ。驚きです。

原作見てなくても十分楽しめます。見に行くべき。マンガはその後でもいいんじゃないの?
こういう世界はなんだか、もうたまらなくなりますね。色んな意味で。
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by murkhasya-garva | 2005-09-09 10:18 | 映画