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by murkhasya-garva
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星になった少年

では3、4日前に観た映画を。
「星になった少年」
b0068787_033170.jpg「誰も知らない」カンヌ主演男優賞を獲得した柳楽優弥が受賞後の初主演となる映画。
今回も前情報なしで行ってきましたが、良かったなあ。
予告編は対象年齢が低いのばっかりで不安になったのですが、観ていて素直に気持ちが良く、胸に迫る作品でした。



自分たちの食いぶちを切り詰めてでも、たくさんの動物たちを世話する奇特な両親に育てられた坂本哲夢。ある日ゾウが我が家の動物園にやってきた。人目で象に見せられ、ゾウ使いになることを志す。ゾウと心を通わせ、「ゾウの楽園」を作る夢を追っていたが・・・

父親役に高橋克美、母親役に常盤貴子。どちらも演技が細やかな印象を受けた。
作業着姿がけっこう似合う。カツラを外した高橋克美が本当に良く似合います。よく画面上でおちゃらけているが、我が子と心を素直に通わせない苛立ち、あせりを演じる姿もしっくりくる。感情が爆発したりして。何というか、ちょっと垢抜けない顔立ち、格好がそう思わせるんでしょうか。

常盤貴子も、髪を乱して化粧を薄めにするだけでいい雰囲気。マイペースなのに子の心配はしっかりする少し神経質な性格が伝わってきます。最後の号泣は、わざとらしい?と一瞬思ったけど胸に迫ってきますね~。

そして柳楽優弥。相変わらず目の力が強い。振り返って母をにらむ。まっすぐゾウを見つめる。顔立ちも関係するんでしょうが、彼のたたずまいが雰囲気をかもし出しているようです。


思いが伝わらない、そのもどかしさをどう表現するか。
「誰も知らない」の時の監督のインタビューでも言っていましたが、その微妙な身振り、しぐさ、表情で伝えるというんですね。本作品では言葉は多めに使っているけど、やっぱり立ち居振る舞いはネックになっていると思います。

逆に外国人ではその微妙なニュアンスが日本人相手には伝わりにくい。そこでタイではむしろはっきり言葉を使って気持ちを表現するようにしていた感じがしました。ゾウ学校の生徒の明るい笑い声、そこには裏表がない。最後の別れも、わざわざ1人ずつ手を振ってもらうというこの気持ちのよさ!!

過ぎた時代の流行も押さえているようです。遊園地では「♪ダイヤモンドだね~」なんて流れてくるし、常盤貴子のソバージュだとか、蒼井優の服装に髪型に・・・。別に細かいとこまでは言いません。

あ、そうそう、映画をずっと流れている音楽がすごく印象的です。一瞬どこかで聞いたようなフレーズ、でも映画の雰囲気を良く汲んでいる。まさかとは思いましたが、坂本龍一が作曲していました。彼は「トニー滝谷」でも音楽を担当しています。映像にあう音楽を楽しむというのも今回おすすめですわ。

細やかな気持ちの表現が胸にしみます。わざとらしさも計画のうち、小学生から大人まで、夢を追う姿をじっくりと観るべし。
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by murkhasya-garva | 2005-08-10 00:11 | 映画