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by murkhasya-garva
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これだけは、という作品。(Milliondollers Baby)

そういえば、少しでも感想を書いておきたいものがある。

「ミリオンダラー・ベイビー」

いわずと知れたクリント・イーストウッド主演、監督の作品。
黒田硫黄の「映画に毛が三本!」では、自分の男らしさを前面に押し出す気ムンムンの相変わらずの作品(「スペース・カウボーイ」)を作るそうだが・・・

見て驚いた。こんな映画作る人がいるんだ・・・という驚き。
映画とはこういう見せ方をするものなんだ。
BGMをほとんど使わず、ただただストーリーを、映像の迫力とともに押し出すことで作品を完成させてしまっている。
ストーリーの仕立て方も泣かせる。
たいていこういう類の映画は戦う主人公が自力で頂点に上り詰めるもの。
「マッハ!!!!!!!!!!」だって「カンフーハッスル」だって爽快感とともに映画館を出ることができた。
けど、これはそもそもシンデレラストーリーですらない。人間が生きることの悲劇を肉薄して描いた”トレーナー”の視点の物語なのだ。

「田舎娘」マギー(ヒラリー・スワンク)の熱意にほだされてフランキー(クリント・イーストウッド)はボクシングを教え始める。
彼女の実力は見る見るうちに上がり、「モ・クシュラ」の名を轟かせることになる。
しかし、最も警戒していた「青い熊」ビリーとの反則試合によって…。

圧倒的なリアリティの強さ。
後半は、人間の、そして人間関係の脆さがあらわになる。
フランキーの取った選択は究極の愛のかたちなのだろうか。
その後も、新たに1日は始まっていく。まるで1日が始まることまでが、救いのようですらある。
なんというやるせなさ。胸が詰まる。
「モ・クシュラ」の真の意味を聞いたときにまた身が震える。

人生とは、実際こういうものなのだ。こういうものでしかないのだ。
しかしその限られた人生で如何に生きるか。
せめて与えられた選択肢を誤るようなことがあってはならないように…

という観方もある。

蛇足ではあるが、物語の「語り方」にも注意。
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by murkhasya-garva | 2005-07-05 06:25 | 映画