休止中。


by murkhasya-garva
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

ソルト

『ソルト』(2010)
b0068787_2320695.jpg

スパイもの。007、MI、ボーン…スパイ映画というジャンルがあるのを初めて知った。






これはアンジェリーナ・ジョリーを見るための映画だろう。MIシリーズがトム様の活躍を目に焼き付けるのが目的であるように。スクリーンをまさに所狭しと動きまわる彼女の姿がかっこいい。全体的にも悪くないと思った。まず出だしだが…キーとなるエピソードを冒頭に置き、その終わりあたりで画面をフィルム上に切り取って赤いタイトルが浮かび上がる。序章という感じ。

先に挙げたように、スパイものは恐らく主役の活躍がメインディッシュなのだろう。政治的云々というのは二の次三の次と思われる。JFKの暗殺者がロシアのスパイだったという話も少し挿まれるが、これも本当に申し訳程度。さて本作の焦点となる主役・ソルトだが、彼女の活躍に面白みを与えている一つとして、その目的、意図があると思われる。そういう話で持っていこう。

彼女はいったい何のために暗躍しているのか。CIAのためか、あるいはKGBのためか。彼女の行動原理になるものが、次第に私的なものになっていくあたりで話はだんだんと面白くなってくる。この、微妙な揺れが、私にとっては、逃亡劇での派手なアクションよりも魅力的に思える。

未見の方には申し訳ないが、夫が殺された時の彼女の表情を思い出してほしい。唇と下あごが震え、今にも泣き出しそうになるところを、平然と視線を同志に向けて「満足?」と聞く。そのあとにも、報復として彼女は、きわめて冷静な表情で手榴弾を投げ、銃を同志たちに撃ちこむのだ。
つまりここでは「何をするか」よりも、「どうするか」という点が重要だと感じられる。

最後はさんざん盛り上げておいて、しかも終わりそうにない流れを見せておいて、本当に終わらせる気がなさそうな締め方になっている。あれで1話完結にしたら傑作にもなりうるのかもしれないが、本作はその選択を取らなかった。それはもっぱらアンジェリーナ・ジョリーの活躍をもっと見せるためだろう。次回作がどうなるか期待したいが、そこまでってわけでもないんだよな…。
[PR]
by murkhasya-garva | 2010-08-17 23:21 | 映画