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休止中。


by murkhasya-garva
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濃いもの。

突然だが、内容の濃いSFも好きだし、文学界のエッジに立ってるような作品も好きだ。
京極夏彦や、夢枕獏、大塚英志も結構好きなほうだ。
外国文学ではスタニスワフ・レムというのがいて、浪人の頃にはまった。
「完全なる真空」「虚数」架空の本の書評集と架空の本の序文集。
稀代のSF作家が書くぐらいだからそう容易いものではない。
架空の本は本当に少なくとも今の知識、技術をもってしては作ることのできないものばかり。
それがあまりにも面白かった。睡眠時間は確実に減った。
あれからソラリスを映画や小説で鑑賞したが、
個人的には先2冊のほうが印象が強い。

そんなコアな本を出版しているのは、主に国書刊行会や、原書房であったりする。
平凡社ライブラリーも濃いのがある。
どうしても刺激の強いものを選んでしまうくせがある。
次はマルキ・ド・サドだ!みたいな。おいおい。

けどそんな中たまに恋愛物を読むとなんとも言えなくなる。
漫画では「ハチミツとクローバー」なんてどうでしょう。
みんなあわあわな恋をしてる。なんとも傑作。これも濃い。
村上春樹の「スプートニクの恋人」も恋愛物かな?

ものごと釣り合いが大切。
あっち系を読んだら正反対へ。こっち系を読んだら後方の彼方へ。
そして最も一般的なものを素通りしていく。
結局コアにかたよる罠。
by murkhasya-garva | 2004-12-01 02:04 | 活字・マンガ